2018年7月28日土曜日

近い将来、金融危機は起こりえるのか?

昨日は米国テクノロジー銘柄が結構下落しましたが、この下落はただの調整なのか?それとも何かの危機の始まりなのか?だとすると、それは一体何なのか?ということで、これから起こりえるネタとして金融危機が起こりえるのか?ということを考えてみました。

日銀の金融システムレポート(2018年4月号)を見ますと、海外クレジット市場の過熱感ということで、「近年、米国のクレジット市場では、投資家の利回り追求から、ハイイールド債の信用スプレッドが非常にタイトな状況が続いているほか、レバレッジド・ローンでも、コベナントライト・ローンの比率が高まっており、これらを組み込んだCLOの発行も増えている。」とありました。

「コベナントライト・ローン」って何ぞや?ということでググってみると、「コベナントライト(財務制約条項が緩く、貸し手のリスクが高い)」ローンである。」そうです。(ハイイールド・バンクローンの注意点 アライアンス・バーンスタイン・エル・ピーのCONTEXTブログを日本語訳より)

CLOとはローン担保証券のことです。ファイナンシャルスター 「CLO(ローン担保証券)の仕組みとポイントを分かりやすく解説」に説明があります。

WSJの記事で「レバレッジドローン投資、そろそろ懸念の時」によると「米国のレバレッジドローンの半分、欧州の同60%が、融資条件の緩い「コベナント・ライト」だ。」ということで、リーマンショックの時に炸裂したサブプライムローンのようなクラスター爆弾を着々と製造中とのことです。

さらに「米CLOに群がる日本の投資家-ボラティリティー高めるリスク要因に」というブルームバーグの記事によると、「米国のローン担保証券(CLO)は1-3月に記録的な水準に増加した。その主な背景は、日本の投資家からの異例に高い需要だ。資金流入で約4500億ドル(約48兆3200億円)に膨らんだ市場は一方で、日本リスクにさらされたとも言える。」とあります。

メガバンなのか?地銀なのか?誰が買っているのか分りませんが、リーマンショックをみればAAAでもごみとなった事を考えると、米中貿易戦争でクラスター爆弾が炸裂すればやばい事になりそうです。

個人的にはドミノ理論を実行するには環境がまだ整っていないと思っている(ドミノ理論はまともだった時の宇野さんの動画を見れば分ります)ので、当分先のような気がしますが……(ロシアが復活しているので)

参考動画

とはいえ、中国を支配下に入れるために強引に仕掛けてくる可能性もありますので、用心するに越したことはありません。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿